見よう歩こう小樽散歩

小樽の街の魅力を再発見するイベント。

『見よう歩こう 小樽散歩』を開催しました。
 
私たちが住む小樽の街の魅力を再発見しよう、との思いを込めて企画した2回シリーズのイベントです。小樽に暮らしていても、住人以外にはなじみの薄い場所も含め、ふだんなかなか訪れることのないエリアを、徒歩でめぐることによって、いろいろ新たな発見がありました。
 
《第1回 北運河〜手宮》6月23日(土)
北運河に近い〈ゴールドストーン〉からの出発。といってもまっすぐ運河に向かうのではなく、旧手宮線の古びた踏切跡、むかし石山の斜面を切り崩した跡といった、ちょっと意外なものを見ながら歩きます。そこから十間坂の下に出て、手宮地区の街並みも見ながら散策。意外な場所に古い建物などを発見しました。その後、手宮公園下の崖沿いに進みます。ここは明治時代末期、海上に造られた高架桟橋に至る鉄道が敷かれていたところです。崖の斜面に造られた鉄道の線路を支えるためのレンガ製「擁壁」が、今も残っています。この崖の下にある「手宮洞窟保存館」も見学しました。その後、〈ホーマック〉駐車場の海側に出て、高架桟橋のあったあたり、戦後に造られた石炭積み出し施設の台座なども見学しました。そして北運河沿いに歩き、旧日本郵船小樽支店の建物など見ながら、出発地点に帰りました。
 
《第2回 潮見台かいわい》6月30日(土)
今回は観光的な見どころのほとんどない、住宅地の中のコースです。龍徳寺前に集合後、まずは和光荘へ。大正11年に建てられた豪邸で、小樽を訪れた皇族の宿舎として使われたこともあります。通常は一般に公開されていない建物ですが、今回は所有者のご厚意で特別に内部の見学ができました。やや駆け足ながら昭和天皇も泊まられた和室、室内に噴水のある大ホールなどを見てまわり、豪壮な造りに一同、嘆息。その次は宗圓寺へ向かいます。有名な五百羅漢を見学後、坂道を上って潮見台浄水場へ。訪れる人もほとんどない山中に、古風でモダンな趣ある建物が建つのはちょっと不思議な光景です。そこからの帰り道は、明治後期に造られた〈軍事道路〉が市道として使われている区間。ここでは軍事道路の歴史などをご説明しました。今回は上り坂が多いことに加え、気温25℃ほどの暑さで厳しいコンディションとなりましたが、皆さんよくがんばってくださいました。